身長と成長ホルモンについて
思春期の性徴ホルモンや成長ホルモンなどが、成長期の身長の伸びを左右しています。身長の伸びは、第2次性徴によって大きな波を形成します。
脳下垂体から分泌されている成長ホルモンが、直接、骨を伸ばすわけではありません。 血液によって肝臓まで運ばれた性徴ホルモンや成長ホルモンは、
肝臓に(ある重要な物質)をつくるよう働きかけます。この重要な物質はIGF−1(ソマトメジンC)といって、骨を伸ばすために働く成長ホルモンです。IGF−1(ソマトメジンC)が血中に送り込まれて、骨端部位に到達すると、受容体がIGF−1を感知して、軟骨組織が反応し、軟骨組織の増殖活動が活発になります。 この増殖活動が順調に行われているかは、レントゲンによる骨端線の検査で確認することができます。つまり、骨端線がある間であれば、骨の長さが伸びて身長が伸びるのです。 いつまでも身長が伸びるかと
言うとそうではなく、性差や個人差はありますが、 一般的に日本では早く身長が伸び止まる人が多く、
高校2年生前後で身長は、ほぼ止まるのが平均のようです。
身長を伸ばすには
欧米の子供たちは日本の子供たちよりも、約半年から1年くらい成長期に入るのが遅いため、最終身長は高くなりやすいのです。その理由は、成長期を長い期間にわたって続けられるからです。 彼らのように身長を伸ばすには、単純に考えれば、成長ホルモンの分泌を促進すればよいわけです。
成長ホルモン分泌不全などの原因による低身長症という病気には、IGF−1を注射する治療をしますが、
成長ホルモンの分泌が正常だが背が低いとか、平均身長くらいはあるが、さらに身長を伸ばしたい場合は、骨端線のある成長期にIGF−1(骨を伸ばす唯一の成長ホルモン)の分泌を多くすることを考えなければなりません。
身長を伸ばす上でいちばん大事なのはタイミング
成長ホルモンは就寝後2〜3時間後や、運動後、食事の数時間後などに 分泌されるので、昼間によく運動し、効率的に必要な栄養素を食事で摂取して、
なるべく長時間、熟睡することで、身長を大きく伸ばす確率が高まります。 ただ、成長ホルモンが分泌されていても、血液中に軟骨の原料となるコンドロイチンなどの
栄養素がなければ、 骨を作る素材がないということになり、ガス欠のような状態になってしまいます。
睡眠の約30分前にサプリメントを飲むと・・・
血液中に栄養素が取り込まれるのは、食事の約30分から1時間後ですので、
身長を伸ばすにはよいタイミングになります。 タイムスケジュール的に言うと、就寝の3時間前に夕食を取り、軽いストレッチやマッサージで血行を良好にして、長時間、熟睡すると、成長ホルモンの分泌のタイミングがほぼ同時となり、血液中にも十分な栄養素が行き渡っていることになります。
身長はカルシウムでは伸びない。
「牛乳を飲めばいい」「小魚を食べる」など、身長を伸ばすための栄養素としてカルシウムを勧める人がいます。
これは既に古い誤った考え方で、残念ながらカルシウムには身長を伸ばす力はありません。
骨を作る材料ということであれば、コンドロイチンやグルコサミンが骨を作るのに必要な栄養素です。
確かにコンドロイチンやグルコサミンなどは、骨を作るのに重要な栄養素ですが、大量に摂取すればそれだけ伸びるわけではありませんし、その他の栄養素も必要です。
視床下部の部位にある脳下垂体から成長ホルモンは分泌
されますが、そのために必要な栄養素はアルギニンなどのアミノ酸と、ビタミン・ミネラルです。 アルギニンが成長ホルモンの分泌の鍵を握っています。
また、各種のアミノ酸(アルギニン・オルニチン・トリプトファン・グルタミン・グリシン・チロシン)が必要です。
この各種のアミノ酸は相乗的に働きますから、一緒に摂る事がより効果的です。
特にアミノ酸の中でも、オルニチンはしじみや大豆から摂れるアミノ酸ですが、成長ホルモンに深く関与してアルギニンのパワーを相乗的に引き出します。
成長ホルモンの分泌を増大させるには、アミノ酸の他にビタミンB6・ナイアシンアミド・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウム・ビタミンCを一緒に摂っていると、夜間に成長ホルモン放出の引き金が引かれることになります。
睡眠中には成長ホルモンの分泌が数回にわたってありますが、分泌のピークは眠りに入ってから90分後であるということが分かっています。
やはりバランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動が身長を伸ばすためには重要です。
身長を伸ばすために睡眠と運動をうまく関連させると・・・
気持ちよく熟睡することも身長を伸ばす上で大切です。適度な運動も身長には大事な要素です。
特に成長ホルモンがいちばん出るのは熟睡しているときで、しかも成長ホルモンは夜の深い熟睡時に
よくでるといわれています。 年配の人は成長ホルモンとは無関係のようにいわれますが、実はわずか
ながらも成長ホルモンを分泌していることが最近の研究で明らかになっています。 経年使用で磨り
減った体の腰や膝の関節などの各パーツの補修に必要なのだと考えられています。
おおらかに日々熟睡できることは身長を伸ばすうえでも生活の基本といえます。
身長と成長ホルモンについて<2>
最新の研究では、正常な人の成長ホルモンは夜間に3〜5回大きな波になって分泌されるということが
わかっています。 身長は寝ている間にぐんぐん伸びていきます。 骨の伸びるのが急激だと、
きしんで痛いという人がいます。 身長は伸びるタイミングが重要で、身長が伸びだしたら長時間の正座や激しすぎる筋トレ
などは極力ひかえて、身長を伸ばせるだけ伸ばしきりましょう。
受験勉強などでいまの時代はみんな睡眠時間はどんどん少なくなっていますが、身長にとって大切な事は
「熟睡すること」なのです。
それと成長ホルモンの研究では、夕食に食べすぎ、いわゆる過食状態になると、成長ホルモン分泌が抑えられる
ということがわかってきました。身長を効率よく伸ばすための正しい食事法があります。 肥満も身長を伸ばすにはあまりよくありません。 計画的に食事のメニューをプログラムすることをお勧めします。 今日の世界的に見た日本の低身長は、睡眠を軽視する悪しき風潮が大きく影響しているのではないでしょうか。
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